
ブロックチェーンメディア「BaaS Info」を運営する株式会社digglueは、製造業でのブロックチェーン活用事例をカオスマップでまとめて公開しました。
「カオスマップ」とはいわゆる業界地図で、特定の業界の企業や商品といったプレイヤーやカテゴリー、関係性などを表したものです。
・ブロックチェーン業界マップ~製造業編~
Baas Infoではこれまでに「保険・不動産・サプライチェーン・広告・医療・アート・エネルギー」という、ブロックチェーンと相性が良いといわれる7業界のカオスマップをすでに公開しており、今回新たに製造業編を公開したものです。
参考:Baas Infoページ:ブロックチェーン業界マップ大公開 ~7つの業界での大手企業まとめ~
ここでは「ブロックチェーン×製造業」カオスマップの注目点についてご紹介します。
・自動車業界のブロックチェーンコンソーシアム「MOBI」
まず製造業の中でも特に大きな存在感を放つ「自動車・自動車部品」業界においては、「MOBI (mobility open blockchain initiative) 」という大規模なブロックチェーンコンソーシアムがあります。MOBIは「ブロックチェーンと関連技術を使用して、モビリティをより安全に、環境に優しく、安価に、アクセスしやすくする」という共通の目的を持った企業や団体によって構成されています。
MOBIには、カオスマップにも掲載されているホンダやGMといった大手自動車会社や、ボッシュやデンソーといった部品メーカーの他にも、80を超えるメンバーが参加しています。
MOBIの代表的な事例としては、ルノーやフォードを中心に行われた、ブロックチェーン技術を活用した車両IDの標準化があげられます。ブロックチェーンベースで車両IDを管理することで、データの改ざんを防ぎながら、接続された自動車両とそれをサポートするIoTインフラストラクチャーで情報を活用することができるのです。
・航空機エンジンの品質管理にブロックチェーンを活用
続いて航空機産業においては、アメリカのGE傘下の航空機エンジンメーカーであるGE・アビエーションが、品質管理のフレームワークにMicrosoftのブロックチェーンプラットフォームを導入しています。
ジェットエンジンのように精密な機械では、個々のパーツの管理が重要になります。トレーサビリティを得意とするブロックチェーンを活用することで、パーツのロット管理やメンテナンスの履歴などを細かく管理でき、予備パーツの在庫を調整したり不良パーツの出所を探したりといった作業を効率化することができるのです。
カオスマップによってどのような企業や団体がブロックチェーンに関わっているのか一目で確認することができます。カオスマップを活用すれば、全体のブロックチェーンの活用状況を俯瞰しながら、個別の活用事例についてみていくことができるのです。ブロックチェーンの活用については新しい分野であることもあり、カオスマップのように体系的にまとめられた情報は貴重であるといえるでしょう。
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